夏の記憶

7月ももうすぐおわる
本当の夏はまだ先なんだ
まだなんだ!!と過ごしてたのに
八月はあっさりとやってくる
この気持ちのまま秋がやってきそうだ

最近は 学校も慣れ一通り資格も抑えつつあるので
体調も波はあるものの 幾分おだやかに過ごしてる
そんな学校もあと一ヶ月と少し。
仕事がみつかれば、早まるかもしれない
まだまだサーフィンはつづくから
穏やかな今 は ゆっくりいよう

行くまま行くままに 心のモヤッとゾクッには
気をつけながら
感覚と心の声研ぎ澄ましてゆこう
しっかり聴きとりながらゆこう

夏という実感は無いと思うのに
ここ数日 小学生の頃の気分になる
それはいつもだけど
夏休みの小学生の自分だ

記憶一つ
小学校中学年ぐらいまでの私の、夏休みは
冬休みや夏休みのときにはいつも帰ってきてた
二つ上のハトコと遊んでた
メダカをとったり 草むらにいるバッタをとったり

祖母の家の一番奥にある
母が昔使ってた部屋を丸見えだけど
秘密基地として 遊び場にしていた。
両手で双眼鏡作って窓の外チェックしたり
座布団を運んできて寝床をつくって
お菓子をだかし屋に買いに行って
レコード機の棚の下に隠したり
裏の白いチラシを何枚も何枚も貼り合わせて
航海図!といって好き放題らくがきしたり
毎日毎日探検した。

夜も 秘密基地で眠ろう!っと、よくやってた
いつもいつも 最初は二人とも興奮して
おしゃべりで眠れないけど
いつもしりとりでハトコの番は寝息になって
先に寝ちゃうもんだから
私は目が益々冴えて
祖母には先祖さんの話をよく聞かされていて
豆電球のその家で ひとりとなると
寝息なんて見方にならず
やたら 台所の方にある 振り子時計の音が
大きく聞こえて 恐かった
足音が聞こえてきそうで
誰かの声が聞こえそうで
耐えられなくなっていつも

祖父の布団にまくらをもって移動してた
祖父の枕におい 大好きだった
肌着で寝てる祖父の横
私はいつも幸せに眠りの世界に行ってた

朝になると 私は寝相が悪いため
よく
私の足は祖父のお腹の上にあった
だけど、口では 寝相わるかねぇー。ていいつつ
笑ってる祖父が大好きだった。

夏の記憶は 特に小学生の頃の思い出は
宝箱のような、タイムマシンのような
いつもいつも取り出してキラキラと輝く

今も 当時とは大きくは
変わらない感じもするけど
当時ほど探検できてるかな?
ワクワクドキドキしてるかな?

ただただ遊ぶことに費やしてた思い出が
未来に未来に進む私の背中を
大きく優しい力で押したり
抱きしめてくれたりする

そのたび 知らないことだらけの世界が
キラキラキラキラ輝き出す

夏はまだまだ終わらない
始まってもない

眠ろう