ブーツの染み

眠る前 今、眠る前
休日が終わる 今日も終える

苦い 青春くさい
昨晩は専門学校時代の友人と食事をした
数年前は家族より長く一緒に毎日を過ごす
みんな楽しくて鬱で私の大半だった
そして クラスメイトの目が心が気になって
気になってた。

だけど卒業してから こないだまで
いや昨日まで 
なんとなく 苦しかった 
たぶん目を心を無意識に気にする感覚で苦しかった
彼らの目の前にいた自分も楽しい自分だったはずなのに
変わっていく いや 気づいてきたのか 成長か

だけど 今の自分で会う友達 
友達の前にいた学生時代の自分 どれも
ひとつひとつ 自分だと 友達だと
飲み込めること 受け入れられること 不思議だった
穏やかだった

今、気にしてるは 友人の目でも心でもない
自分のおくそこのふかいとこ、
少しずつ 少しずつ 見えるように
感じるように なってるから
気にしてるから 大丈夫だった

もともと 大事なんて言葉もはまらないくらい
愛しい 必要な 友人が 記憶が
かわいくなった

そしたら なんだか
今の私の身近である 地元の友人
そして おかしいけど 子供の教育のようだけど
ごめんなさい と ありがとう を 
見栄張らず 意地張らず 素直に言える
壁も削れてきた 恋人との時間
心を 今を益々 大切に 
生きていよう

私は人を気にする
気にするけど ちゃんと芯はある

生きていける 大丈夫

秋めいて 久しぶりに履いたブーツ、
つま先には 卒制のときについたジェッソの染み
消えないまま 
いつも 見るたび 苦笑い苦しかった
だけど なんだか かわいく見えた 
愛しくなった

気持ち悪いぐらい 穏やかだ
穏やかなうちに眠るんだ

わたしは 益々 生きていける
言葉 穏やか 心はサーフィンそんなとこだ

眠る