きゅうり


今月から新しい仕事がはじまる 今度の月曜から
先月末に 大体こんなかんじと体験をさせてもらった
簡単にいえば 職場は保育園 短時間の子守のバイト

2回しかまだいって無いのだけれど
すでにもう楽しみでならない。

私が子守をする子たちは保育園にまだ入っておらず
お母さんたちとのコミュニケーションを図りながら
成長していく 市の子育て支援のような枠になる。

そんな感じの最初の日 午前中活動が一通り終わって
お昼ご飯の準備でまだ ひとりで座れない子たちのためにイスを 
保育士さんについて給食室へとりにいった。
そこでは 保育園に通ってる子たちがみんなで御飯を食べてた。

その中で ふっと 目がいったのが 
10人掛け位のテーブルで もう誰も周りには座っておらず
一人だけお皿をジーッと睨みつけている3歳ぐらいの女の子
彼女を見ている私の存在に気付いたのか 
私とお皿を今にも溢れそうな涙目で交互に睨みつける
お皿には二つのきゅうり

保育士さんは 少し離れたとこでその子を見てる。
他の子を見ながらその子を見てる

イスを運ぶのに2往復した。
2往復目帰り際 お皿を見ると 
きゅうりが一つ減っていた 目から涙は溢れていた。
そして残りもう一つ。がんばれーと思いつつ、部屋を後にした。
後にした直後 わんわんと泣きだす彼女の声がした。

子育て支援の方の保育士さんに 
「あの子の敵はきゅうりなのですね」と話すと
「あれでも進歩したのよ、その前まできゅうりを見つけると
走り出して教室の隅にかくれてたんだから」

それを聞いて 私は今のあの子しか知らないしその前もわからないけども
だけど、私がいるまでの間 あの子がきゅうりを 
ぱくりぱくりと食べる姿を見られるようになるといいなと切に願う。

その分 私も 自分のハードル乗り越えていこう
あの子らは命がけできゅうりを食べた先のことなんかより
きゅうりを倒すために目の前のきゅうりと戦う
わたしも自分にホントにできんのかわからない目標立ててるけど
できるかできないかかんがえるより 目の前にもうあるからやれるかぎりでやる。

そんなことを 彼女から刺激を もらった初日だった。
逃げるは楽だけど 逃げたら逃げたで泣いちゃうもんね
悔しいもんね。 
みんな背が高く大きくなるか横広くおおきくなるか 
コンパクトに大きくなるか 可能性はたくさん若葉若葉

そんなこんなの はじまり今