月の河

今日もとても月がきれいだ
ひとりで別の世界にいるように
月を見るのもすきだけど

輝く月の光から
ともだちとわたし その影が
じめんにうつる世界
川に映る月
新鮮だった

今日は中学からの友達と三人
ご飯を食べてドライブに出かけた
地元で夜のドライブは初めてだった

こうして 時折この街で
子供から大人になりはじめるぐらいから
少し 穏やかにご機嫌になってきた
その途中はしらないけど聞く必要もないし
ただ、そんなお互いが目の前にいて
ただ、思い出話して ふざけて
思い思い言葉で 顔で声で
同じ方言で 同じ空気で
笑いあう
そんな 時間
愛しくてせつなくてしあわせだ

10年前人が自分がわからなくて
いろんなもの拒絶して
胸の痛みより途切れさせるという選択しか
しらなかった
もがいてもがいてたひとりぼっちを選んでた
あの頃の自分に

このこと考えてる今なら
胸張って大きく手を振れる
そんな気がする

今もひとりを選んでるけど、
大きくちがいもないけど
あの時とは違う。大事な人がいて
ともだちがいて自分がいる
それは知った。

14歳のあなたがいるからわたしはいるんだ

そんなこと までは、まだまだ思えるほど
生きてないし まだまだ
もがきながらいきてる、
振り返るより前をみてたまに後ろみて
また前をみて進まなきゃ
いまはまだそんなとこ

今日見る月の美しさと
ひょっこり顔を出した いつかの私
大きく吸いこんで飲み込んで
受け入れたい

美しきムーンリバー
世界がまた少し変わった

ゴクリ とな