無気力



一昨日の晩
祖父の姉が他界した
まだ受け入れられずにいる。

年に数回元気な顔をみるたびに
ほっとする祖母のような
存在だった。
聞いたときは悲しみはあったけど
そこまで現実味がなかった

だけど、
棺桶のなかの顔を見て
安らかで穏やかでも
今にも笑いだしそうに
いつものように孫や息子を
心配して起き上がりそうで
嘘だろう。と
足がガクガク震え
血の気が引いた

葬式の今日は数日前からの貧血に
輪をかけ体調が思わしくなかったのと
霊柩車 蓋する瞬間に
立ち会う覚悟ができなくて
留守番した
逃げてしまった。

もうすぐ一年になろうとする
祖父のことさえ
いまだに引きずっている。


今日はなにも食べない
祖父母の仏壇に手を合わせ
雨戸も夕方に閉めてしまった
真っ暗な部屋
めまい起こして転んで
そのまま寝転がっている
家は真っ暗
天井は回っている

父母はまだ帰らない
車のおとがすれば明かりをつけて
薬を飲んで新聞よんでよう

それまではそれまでは


大人になると言うことは
胸の苦しさを声をあげて泣くことを
飲み込む力が必要なようだ。

今晩まで今晩まで
暗いとこにいたい
涙流すタイミング失ったので
飲み込む


明日には前に進むため
いつまでも 引きずりに
目を向けてばかりはいられない

もう進むべきこと
やるべきことは見えている
やるしかない
振り返るより進まなくては。
と言葉にしたとたんに
潔く進める人間になれたらいいのにな
強くなりたい


いや強くならないと
遠回りしても
今ぐじぐじでも
強くならないと