ネムリのマエ


f:id:saru5saru5:20150601013013j:image
眠りの世界へ ひとつ踏み込めない
日曜日の夜
灯りを消したリビングで
テレビの中の彼女観ている
外からは 夏を知らせるカエルたちの唄

ひとつ深く呼吸をすれば
引き寄せられる すぎた日々の情景

切りたくない夜中の電話
流れない涙流して泣く夜
つつまれる暗闇の穏やかさ

ひとつひとつ 今の出来事みたいに
浮かび上がる
心までも

テレビから流れる同じ歌声に
変わらず元気になって優しくなる
変わった今 全てを受け入れる
あのときと違う
同じ自分

一人きりの旅だった 闇の中の記憶
気がつけば 強く出てくる誰かがいる
生きてきたでこぼこが
嬉しくて面白くて 哀しくて 
可愛くて不思議で溢れそう

受け入れた心の形気持ちよくて
優しくて
微笑んで目を細めたら
眠たくて
眠りの世界へひとつ踏み出した

生きてきた
生きている
過ぎ行く時間 かさねゆく
心を記憶を

カサネユク
カサネユク
ネムリユク
イマ