ネムリのマエ
眠りの世界へ ひとつ踏み込めない
日曜日の夜
灯りを消したリビングで
テレビの中の彼女観ている
外からは 夏を知らせるカエルたちの唄
ひとつ深く呼吸をすれば
引き寄せられる すぎた日々の情景
切りたくない夜中の電話
流れない涙流して泣く夜
つつまれる暗闇の穏やかさ
ひとつひとつ 今の出来事みたいに
浮かび上がる
心までも
テレビから流れる同じ歌声に
変わらず元気になって優しくなる
変わった今 全てを受け入れる
あのときと違う
同じ自分
一人きりの旅だった 闇の中の記憶
気がつけば 強く出てくる誰かがいる
生きてきたでこぼこが
嬉しくて面白くて 哀しくて
可愛くて不思議で溢れそう
受け入れた心の形気持ちよくて
優しくて
微笑んで目を細めたら
眠たくて
眠りの世界へひとつ踏み出した
生きてきた
生きている
過ぎ行く時間 かさねゆく
心を記憶を
カサネユク
カサネユク
ネムリユク
イマ